以前のブログ記事でも触れた通り、ITF WTN(World Tennis Number)が2026年8月に計算方法の大幅なアップデートを実施するなど、テニス界におけるデジタルレーティング/リクルーティング指数の主導権争いはますます激しさを増しています。

そんな中、アメリカの大学テニス(NCAA等)リクルーティング市場で絶対的な地位を誇るUTR(UTR Sports)も手を緩めていません。UTRはアメリカの大学と協力し、UTR Pro Slamといった、主に大学生を対象とした、大学キャンパスを使った賞金付きのUTRプロトーナメントを進めていますが、リクルーティングの分野でも、継続的に機能強化を進めています。
2026年7月下旬に新たな機能として、UTRのプラットフォームに大学進学を目指すジュニア選手にとって非常に強力な新機能「College Prospect Badge(カレッジ・プロスペクト・バッジ)」が追加されました。
今回は、この新機能の詳細と、既存の「College Coach Views(コーチのプロフィール閲覧履歴)」機能も含めたUTRの最新カレッジリクルーティング機能の活用法について詳しく解説します。
1. 新機能「College Prospect Badge」とは?
「College Prospect Badge」は、自分のプロフィール写真の周囲に「大学でのプレーを熱望しており、スカウト・スカウティングの連絡を歓迎している」ことを示す専用バッジを表示できる機能です。
なぜこのバッジが重要なのか?
大学のテニスコーチは、日々何百人、何千人ものジュニア選手のUTRプロフィールをチェックしています。その中でコーチが最も気にすることの一つが、「この選手はそもそも大学でプレーする意思があるのか?(連絡をして反応があるか?)」という点です。
プロフィール写真に目立つバッジが付いていることで、コーチに対して一目で以下のような強力なシグナルを送ることができます。
- アイキャッチ効果: 検索結果一覧やスカウトリストの中で一目で目立つ
- 積極性のアピール: 「スカウト連絡大歓迎(Outreach Welcome)」であることを即座に伝達できる
バッジをオン(ON)にする前の【必須チェックリスト】
UTRの公式案内でもアナウンスされている通り、ただバッジを付けるだけでは効果が半減してしまいます。バッジを「ON」にする前に、必ず以下の情報を最新にアップデートしておきましょう。
- Academics(学業成績)
- GPAや卒業年度(Graduation Year)など、アメリカの大学リクルートで必須となる学術情報を入力
- Primary Contact(連絡先情報)
- 保護者や担当コーチの連絡先、メールアドレスが正しく設定されているか確認
- Target College List(志望大学リスト)
- 興味のある大学や進学希望先のリストを整備しておく
💡 いつでも切り替え(トグル)可能! このバッジはマイページからいつでもON/OFFの切り替えが可能です。本格的に大学進学のアピールを開始したい時期にONにし、進学先大学が決定(Commit)した場合や、進学意向が変わった場合はスムーズにOFFに設定できます。
2. コーチの関心が丸わかり?「College Coach Views(足あと機能)」
UTRのカレッジリクルーティング機能が充実している理由は、バッジだけではありません。すでに導入されている「College Coach Views」機能と組み合わせることで、リクルート活動の精度が一段と高まります。
College Coach Viewsでできること
- 「どの大学のコーチが」「いつ」自分のプロフィールを見たかが分かる
- 自分の成績や動画に興味を持ってくれた大学プログラムをリアルタイムで把握できる
例えば、特定の大会で好成績を出した後に「どの大学のコーチが見に来てくれたか」をチェックし、もし興味を持ってくれた大学のコーチがいれば、そこへ自分からメールやメッセージでアプローチをかけるといった戦略的な自己売り込み(Outreach)が可能になります。
3. ジュニア選手・保護者が今すぐやるべきアクション
アメリカの大学テニスを目指すジュニアにとって、UTRのプロフィールの充実はSNSや履歴書以上の効果を持ちます。以下のステップで準備を進めましょう。
- マイページで「Academics」と「連絡先」を最新化する
- 「College Prospect Badge」をONにする
- 定期的に「College Coach Views」をチェックし、興味を示してくれたコーチへお礼や近況報告を送る
まとめ:UTR vs WTN の競合時代における活用戦略
8月に計算ロジックを更新するITF WTNが公式な国際指標としての存在感を増す一方で、「アメリカ大学テニスのスカウト現場」という実務においては、UTRの手厚いリクルーティング機能が依然として強力な武器となっています。
WTNでのレーティング管理を意識しつつも、実際にアメリカの大学コーチと繋がるプラットフォームとしてはUTRのこうした最新機能も使わない手はありません。
大学テニスを目指している選手・保護者の皆さんは、ぜひ今すぐUTRのプロフィール設定を見直してみてください!


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