USTAジュニアトーナメント

全米テニス協会(USTA)が運営するUSTAジュニアトーナメントの仕組みについて

海外赴任、もしくは海外移住、国際結婚等でアメリカに在住している方向けに、アメリカのテニス協会 USTA(United States Tennis Association)が運営するジュニアテニスの仕組みについて解説していきたいと思います。

全米テニス協会(United States Tennis Association)

USTA(United States Tennis Association:全米テニス協会)は、アメリカのテニス界を統括する公式組織です。プロの4大大会(グランドスラム)の一つである「全米オープン(US Open)」を主催しているのもこのUSTAです。

草の根のキッズレッスンから、トッププロの育成、そして全米で行われる公式トーナメントの運営まで、アメリカのテニス環境はすべてUSTAを中心に回っています。

アメリカで本格的にテニスをしてトーナメントに参加していく場合、USTAのジュニア会員に登録することがすべてのスタートラインになります(USTAのジュニア会員は以前は有料でしたが、現在は18歳の誕生日の末月まで無料となっています)。

アメリカ国内では、UTRのサイトで個別にローカルテニスクラブが主催するUTRトーナメントもありますが、アメリカ国内のジュニアランキングを得て、地域、もしくは全米の全国大会を目指すようなケースの場合、USTAのジュニアランキングポイント、及びトーナメントに参加する為の会員番号が必要となる為、USTAのジュニア会員登録が必須となります。

会員登録はこちらのサイトから行うことができ、全米各地で毎週のように開催されるUSTAジュニアトーナメントも同じサイトのトーナメントのエントリーページから行うことが可能です。

USTA: Find a Tennis Tournament & Play Tennis Near You
The official site of the U.S. Tennis Association. Find a tennis court near you, learn to play tennis, and get tennis new...

全米に17ある「セクション(地域区分)」と強豪地区

アメリカは広大なため、USTAは国内を17の「セクション(Section)」という地域に分割して管理しています。日本の「〇〇関東選抜」や「関西テニス協会」のようなイメージですが、1つのセクションが日本の何倍もの広さを持っています。例えば、カリフォルニア州は「南カリフォルニア(Southern California)」と「北カリフォルニア(Northern California)」の2つに分かれており、テキサス州は単独で「テキサス・セクション」を構成しています。

それぞれが独立した運営機構を持っており、セクション毎のジュニア大会カレンダー、選手育成プログラム等を運営しています。その上に、全米共通の「ナショナル」レベルが乗っており、各セクションの強豪が集まる National トーナメントが年に数回開催される仕組みとなっています。

以前はセクション毎にポイントやランキングの仕組みが異なっていましたが、現在は全米共通のランキングポイント制度が整えられており、全米のUSTAジュニアトーナメントに参加すると、セクション、及び全米のナショナルランキングが付与される仕組みになっています。

ジュニアテニスを始めたばかりの選手は、まず地元セクションのローカル大会から経験を積み、セクション間横断の大会やナショナル大会へステップアップしていくのが通常の流れです。 

幼児・初心者向け:オレンジ&グリーンボール(10 & Under)の仕組み

10歳以下(10 & Under)の小さなお子様や、テニスを始めたばかりのジュニアは、体格に合わせてコートの広さとボールの弾み方を調整した「ジュニア・サーキット(Junior Circuit)」からスタートします。

具体的なジュニアサーキットの違いはこちらの表を参照してください。

ステージ対象年齢の目安使用するボールコートの広さ
オレンジボール7〜9歳前後通常の50%の空気圧(弾みが低い)少し狭いコート(60フィート)
グリーンボール9〜10歳前後通常の75%の空気圧(やや低め)通常のフルコート(78フィート)

ネットジェネレーション・プレイ・トラッカー(Play Tracker)

10歳以下のジュニアが、通常の「イエローボール(一般球)」を使った上の年齢(U12など)のトーナメントに出場するためには、この低年齢向けイベント(通称:ジュニア・サーキット)に出場してポイントを貯め、システム上で「クリア」の判定をもらう必要があります。

ゲーム感覚でステップアップできるようになっており、まずは試合のルールやマナーを学ぶのに最適な場所です。

USTAジュニアトーナメント「L1〜L7」のレベル分け

11歳以上、またはプレイ・トラッカーをクリアしたジュニアは、いよいよイエローボールを使ったポイント制の公式トーナメント(Level 1 〜 Level 7)に挑戦します。 数字が小さくなるほどレベルが高くなり、獲得できるランキングポイントも大きくなります。

基本的にはL6以上のトーナメントはランキングでドロー入りが決まる為、短期の遠征等で日本から来る方は参加できないと考えた方がいいでしょう。またL1やL2のトーナメントは数年前からアメリカの居住要件も必要なので、IMGチャンピオンシップやジュニアオレンジボール・オレンジといった例外的な国際トーナメント以外は、渡航者は参加できないと考えてください。

主な目安は以下の通りです。

レベル7(L7):初心者・初級者向け

  • 期間: 通常1-2日間(週末)
  • 特徴: トーナメントデビューに最適。負けても何試合かできる「ラウンドロビン(総当たり戦)」形式が多く、2試合以上が保証されます。ドロー(出場枠)が溢れた場合は、「ランキングポイントが低い選手(初心者の子)」から優先的に選出される優しいシステムです。

レベル6(L6):初中―中級者向け

  • 期間: 通常2日間(週末)
  • 特徴: L7を卒業した子が次に目指すレベル。ここからは、ドローが溢れた場合の選出は「ランキング順(強い順)」になります。

レベル5(L5)& レベル4(L4):セクションの中・上級者

  • 期間: 2〜4日間

地域により日程の幅が異なります。これは、ドロー数が16-64と幅があり、メインドローのトーナメントで敗れた後のコンソレーションと呼ばれるバックドローの試合数が異なることが理由です。

  • 特徴: 州やセクションの上位選手が集まるハイレベルな大会です。後述する「クローズ(Closed)」大会もこのレベルから多くなります。

レベル3(L3)& レベル2(L2):全米トップ級(National)

  • 期間: 3日以上
  • 特徴: 全米からトップジュニアが集結する大会。L3は後述する「クローズ(Closed)」の大会と「オープン(Open)」大会が存在し、セクションのトッププレイヤー、もしくは各セクションの上位プレイヤーがそれぞれ参加します。L2トーナメントはナショナルレベルとなり、全米のトップ選手が参加する大会になります。L3のオープンやL2トーナメントは日程を短し、選手が参加しやすいように、同じ日程で複数箇所(4カ所程度)で開催されます。 選手は得意なサーフェース(コートの種類)や会場へのアクセスのしやすさ等を目安に、大会を選んでいきます。

レベル1(L1):全米最高峰(National Championships)

  • 期間: 4-7日
  • 特徴: USTAジュニアの頂点。後述のL1大会に詳細は記載していますが、全国大会に該当します。 大会により参加基準は異なりますが、基本的にはセクションの上位ランキングの選手、及び全米ランキングの上位者が参加することが可能です。これはセクション毎に大会への参加枠が用意されているので、まずはセクション枠から参加者が決まり、残り枠をナショナルランキングの上位順で選考が行われるからです。

「Open」と「Closed」── 他セクションから参加できるかどうかを分ける仕組み

セクション制を理解するうえで、もうひとつ重要な概念があります。それが「Open」と「Closed」という大会の区別です。

Closed 大会は、その大会が属するセクションのメンバーだけが参加できる大会です。たとえば「USTA Southern California Sectional で開催されるClosedのトーナメントは」は、SoCal セクションに登録されているジュニアしか参加できません。

Open 大会は逆に、全米どのセクションからでも自由にエントリーできる大会です。USTA Boys’ 18 & 16 National Clay Court Championships のような Level 1 ナショナル大会はもちろん、L5レベルの大会以上の部門(L5-L1)でClosed, Openの形式の大会が存在しています。Open大会の場合、他セクションの選手が遠征してエントリーしてくることが珍しくありません。米国育ちのトップジュニアは、自分のセクション内で「Closed」を回しながら、ランキングを伸ばすために他州の「Open」へも遠征するという形でトーナメントを組むことが一般的です。

年齢区分(U12, 14, 16, 18)と「飛び級」のルール

USTAジュニアは「12歳以下(12U)」「14歳以下(14U)」「16歳以下(16U)」「18歳以下(18U)」の4つの年齢区分に分かれています。

年齢制限の数え方

アメリカでは「誕生月の初日」に次の年齢区分に上がります。

例: 現在12歳で、13歳になる誕生日が「7月15日」の場合、7月1日を迎えた瞬間に「12U」の大会には出られなくなり、自動的に「14U」クラスへの参戦となります。

上の年代への「飛び級」

USTAの大会は、上の年代にエントリーすることは可能です。 例えば、11歳の子が実力を試すために「14U」のトーナメントにエントリーすることはシステム上認められています。もう少しレベルの高い相手を試合をしたい、もしくは強い選手と戦いたいものの、遠くまで遠征はしたくない場合などに、上の年齢カテゴリーで戦う方法が有効です。

※年齢毎にテニスの内容が異なって来るので、上の大会にエントリーする場合はエントリー選手のレベルをUTRやWTNを見て判断するのが有効です。 アメリカのジュニアテニス界で利用されているMatch Tennisという携帯アプリを利用すれば、大会毎の参加者の一覧、UTRやWTNのレベルが簡単に確認できます。

大会フォーマット

試合形式

試合の形式(スコアフォーマット)にも、レベルごとの違いがあります。

Level 1 ナショナル大会は、原則として 3セットマッチ(best of 3 full sets)で行われます。1試合が2時間以上に及ぶことも珍しくなく、フィジカル・メンタル両面の本格的なタフネスが求められます。一方、Level 2 以下の大会は多くの場合、「2セット先取+第3セットはスーパータイブレーク(10ポイント・マッチタイブレーク)」のフォーマットで行われます。USTAではこの「2セット+スーパータイブレーク」が事実上の標準フォーマットになっています。

L3の一部のトーナメントは、Team Duoという形式の大会フォーマットを利用しており、二人1チームの形でトーナメントを戦います。この形式の場合、シングルスは4ゲーム先取の3セットマッチ、6-8ゲーム先取のダブルスが採用され、シングルス2試合、ダブルス1試合の中から2試合を制したチームが、次のドローに進める形となります。また、Team DuoやU12やU14のL1の一部の大会はコンパスドロー(Compass Drew)という形式を採用しており<負けると別のドローに移る形式>、最低4試合が保証され試合経験を多く積むことが可能になっています。

ほぼ全てのトーナメントはメインドロー、と負けた後に参加するコンソレーションドロー(バックドロー)が用意されており、最低でも2試合が保証されていることが通常の形となっています。

最高峰のL1全米大会

USTA ジュニアの最高峰Level 1 ナショナル大会を、開催時期順に整理しておきます。これらの大会は、米国育ちジュニアの一年の最大目標になります。なお、これらすべての大会は米国市民権または永住権が出場資格の前提となります。

大会名対象時期会場特徴
National Team Tournament12s/14s/16s/18s3月年齢毎に別地域で開催ランキング上位者が参加できるチームトーナメント
Easter Bowl12s/14s/16s/18s3〜4月Indian Wells(CA)春のナショナルトーナメント。ドロー数が小さいので、夏のトーナメントより狭い門となりL1の中でも最もハイレベルなトーナメント。
Clay Court Nationals12s/14s/16s/18s7月上旬〜中旬年齢毎に別地域で開催クレーコートのナショナルトーナメント
Battle of the SectionsU16,U187月下旬男子Kalamazoo College(MI) 女子San Diego(CA)全17セクションのチーム対抗戦。ハードコートナショナルと同じ場所で開催
Hard Court Nationals12s/14s/16s8月全米複数都市夏のハード王者決定
Boys’ 18s National Championships(Kalamazoo)Boys’ 18s8月Kalamazoo College(MI)優勝者にUS Open本戦シングルスWC
Girls’ 18s National ChampionshipsGirls’ 18s8月San Diego(CA)優勝者にUS Open本戦シングルスWC
National Doubles14/16/188月Orland(FL)ダブルスのみのL1
National Indoor Championships12s/14s/16s/18s11月全米複数都市シーズン後半の屋内王座決定。春のEaster Ballと同様ドロー数は小さい
Winter Nationals12s/14s/16s/18s12月-1月全米複数都市シーズン最終戦。年末年始を跨いで開催

特に Kalamazoo(男子18s)と San Diego(女子18s)は、それぞれ「優勝者にUS Open本戦シングルスのワイルドカード」が与えられる、米国ジュニアテニスの最高峰イベントです。米国出身のATP/WTA選手のほぼ全員が、ここで戦った経験を持っています。

3月に開催されるチームトーナメントはカレッジフォーマットを意識した形式になっています。USTAの各セクションから派遣されたコーチがチームの監督となり、監督の指示の元、チーム練習や試合をして、チーム戦を戦う形式です。 このトーナメントではアメリカのカレッジトーナメントのように、試合中コーチがアドバイスを送ることができ、早い年代でカレッジテニスの雰囲気を味わうことができる大会になっています。また選手同士のチーム応援も盛り上がるので、選手の中では非常に人気のあるトーナメントとなっています。

強豪セクション ── どこがジュニアテニスのホットスポットか

17セクションは平等ではありません。気候、テニス文化の厚み、人口、施設の充実度、ジュニア育成への投資 ── あらゆる面で「強豪セクション」と呼べる地域が存在します。米国でジュニアを育てる家族にとって、自分のセクションがどの位置付けかを知っておくことは大切です。

筆頭は USTA Florida(フロリダ)です。年間を通じて屋外でテニスができる気候、IMG Academy・Evert Tennis Academy・USTA National Campus(Lake Nona)といった世界クラスの育成拠点、年間数千の大会、そして欧州・南米からの留学生まで、ジュニアテニスの密度は群を抜いています。次に USTA Southern(テネシー・ジョージア・アラバマ・サウスカロライナ等を含む南部広域)。Southernは複数州にまたがる大セクションで、参加選手数の多さと層の厚さで圧倒的。USTA Southern California(SoCal)は、Indian Wells や San Diego などの恵まれた気候・施設、SoCal Pro Series との連動など、プロ志向ジュニアの聖地です。そして USTA Eastern(ニューヨーク・ニュージャージー周辺)は、JTCC や Long Island の名門アカデミー群、Ivy League 圏との地理的近接性で、学業+テニスを両立する家族に人気の地区です。

強豪地区

セクションコメント
USTA Floridaフロリダ州オーランドのUSTAナショナルキャンパス、南フロリダ、タンパ周辺(ブラデントンのIMGやウェズリーチャペルのサドルブルック)等、複数の地域でアカデミーが存在。全米・海外からテニスを目的に移住する人も多く、プロ選手も拠点にする場合も多いため、テニス人口が多い
USTA Southernジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナなど9州セクション全体のレベルが非常に高く、フロリダや南カリフォルニアと並ぶ強豪地区
USTA Southern Californiaロサンゼルス、オレンジカウンティ、サンディエゴセクション全体のレベルが非常に高く、フロリダや南カリフォルニアと並ぶ強豪地区。トップジュニア層が非常に厚い。
  USTA Easternニューヨーク、北ニュージャージー州ニューヨーク近郊は他のアメリカ地域と異なり、無料の公共コートは少ないものの、昔から全米ランキング上位選手を継続的に輩出している地域。ジョンマッケンローアカデミーや、熱心にテニスに投資をする富裕層も多いのが関係?
  USTA Texasテキサス州人口が多く競争が激しい。他セクションと比較すると、セクション内のL5,L4の大会でもコンパスドローが採用されることがあり、試合数経験が他のセクションよりも多くできる工夫がされている傾向もある

チーム大会の魅力 ── 個人競技に「チームの楽しみ」を加える独自の試み

テニスは基本的に個人スポーツですが、USTAジュニアはこれに「チームの楽しみ」を組み込もうとする独自の文化を持っています。Level 1 の National Team Tournament(3月)と Battle of the Sections(7月下旬)が代表格ですが、これに加えて複数セクション合同の Level 2のチームトーナメントやLevel 4のオープン大会のチームトーナメント等、様々な形式が存在します。USTAでは、

チーム大会の意義は、ふたつあります。ひとつは、将来カレッジテニスに進むことを想定した「予習」になることです。NCAA カレッジテニスの団体戦は、ダブルス3試合(1ポイント分)+シングルス6試合(各1ポイント)=合計7ポイント制という独特のフォーマットで戦います。試合中、チームメイトが声援を送り、コーチがコート間を行き来し、勝った瞬間にチーム全員が駆け寄って祝う、まさに「テニスのチームスポーツ化」がそこにあります。USTAジュニアのチーム大会は、このカレッジ・フォーマットの予行演習として極めて有効です。

もうひとつの意義は、ジュニア選手にとっての「孤独な戦い」を緩和してくれることです。テニスは個人競技なのでチームスポーツで得られるような、仲間と一緒に喜びを分かち合える場面はありません。この為、チームテニスの場を活用することで、テニスを行いながらチームメイトとの仲間意識を経験できるメリットがあります。

またUSTAジュニアでは、レベル1-7の通常トーナメントの枠組み以外に、地域のテニスクラブで活動されるJTT(USTA Junior Team Tennis )という活動があります。USTAが全米で運営しているジュニア向けのチームリーグで、5~18歳の選手がチームを組み、シングルス・ダブルス・ミックスダブルスで対戦します。野球のリトルリーグのテニス版のようなイメージです。レベル的にはL1-L4等の競技テニスに専念しているジュニア向けというより、L5-L7程度の入門者向けのリーグといえます。 JTTは勝ち進むと地区大会やセクション大会へ進出可能となり、最終的に全国大会も用意されています。USTAのホームページで、各セクションのJTTチームを検索することが可能なので、興味がある方は参考にしてください。

育成パスウェイ ── USTA Player Development と USTA Foundation/NJTLクラブ

競技ジュニアの個別大会出場とは別に、USTA は Player Development という育成プログラムを運営しています。これは USTA National Campus(Lake Nona, FL)を頂点に、ナショナル・キャンプを開催する仕組みで、全米の優秀ジュニアを集めてトップコーチがトレーニングを行います。また各セクションでも10歳、12歳、14歳といった低学年で各シーズンに1度程度セクションのキャンプが行われることが多く、セクションを代表するコーチが指導をしてくれる仕組みが存在します。

またUSTAにはUSTA Foundation(USTA の慈善・育成財団)と呼ばれる慈善・社会貢献を行う部門があり、「テニスを通じて教育機会を提供する」ことを目的に様々な支援の仕組みが存在します。これは競技選手育成だけでなく、経済的に恵まれない子どもたちへの支援が中心です基金が存在全米各地のジュニア育成クラブの連携によって支えられています。

特に重要なのが、National Junior Tennis & Learning(NJTL)ネットワークです。これは1969年に Arthur Ashe らが創設した、テニスを通じてジュニアの教育・人格形成を支援する全米組織で、現在は USTA Foundation が運営の中心を担っています。NJTL ネットワークのなかには、米国ジュニアテニス界の事実上の「育成ハブ」として機能している名門クラブが複数あり、こうしたクラブが「セクション単位の育成キャンプ的役割」を担っているのが実情です。

代表的なNJTL/USTA Foundation 関係の育成ハブ・クラブとして、以下のような施設が知られています。Junior Tennis Champions Center(JTCC、メリーランド州 College Park)── 米国東海岸の最重要育成ハブのひとつで、Frances Tiafoe らを輩出。Legacy Youth Tennis and Education(ペンシルベニア州フィラデルフィア)── フィラデルフィア地区の育成中核。GPT(ノースカロライナ州、Greensboro Performance Tennis 系)── 中部大西洋圏の有望ジュニアの拠点。Peter Burwash Jr. 系列の南カリフォルニア施設 ── SoCal セクションでのジュニア育成。Barnes Tennis Center(カリフォルニア州サンディエゴ)── SoCalの代表的施設で、Coco Vandeweghe らも所属したことのある名門。これらのクラブは、地元のジュニアに対して、技術指導・大会出場サポート・必要に応じた経済支援などを提供しています。

自分のお子さんが住んでいる地域に、こうしたUSTA Foundation/NJTL系のクラブがあるかどうかは、USTA Foundation 公式(ustafoundation.com)で確認できます。所属クラブの選択は、ジュニア時代の育成環境を大きく左右する判断のひとつです。

タイトルとURLをコピーしました