今月、アメリカ大学テニスの最高峰である「NCAAディビジョン1(D1)テニス・チャンピオンシップ」が開催され、今年もプロ顔負けの熱い戦いが繰り広げられました。
アメリカの大学テニスは、近年トッププロを多数輩出している超ハイレベルな舞台。そして今シーズンも、男子、女子の両部門で複数の日本人選手が主力としてこの大舞台を踏みました!
今回は、今月のチャンピオンシップの男女の結果と、アメリカの地で躍動した日本人選手たちの軌跡をまとめて振り返ります。
結果は、男子がVirginia(バージニア)、女子がTexas A&M(テキサスA&M)の優勝。なんと両者ともに第4シードからの戴冠で、いずれも一筋縄ではいかない接戦を勝ち抜いての栄冠でした。今月の熱戦を、勝ち上がりの経緯とともに振り返ります。
【男子】Virginia、7度目の全米制覇|準決勝の大逆転がハイライト
第4シードのVirginiaが、第2シードTexas(テキサス)を4-3で下し、プログラム史上7度目(2013・2015・2016・2017・2022・2023・2026)のNCAA団体優勝を達成しました。
勝ち上がりの軌跡
- 1回戦:Virginia 4-0 Columbia
- 2回戦:Virginia 4-1 South Carolina(第13シード)
- 準々決勝:Virginia 4-1 Mississippi State(第5シード)
- 準決勝:Virginia 4-3 Wake Forest(第1シード)※1-3の劣勢から大逆転
- 決勝:Virginia 4-3 Texas(第2シード)
最大のハイライトは、第1シードで全米ランキングトップだったWake Forestとの「ACC対決」となった準決勝。1-3とリードを許す崖っぷちから、終盤にかけて怒涛の巻き返しを見せ、4-3で逆転勝ちを収めました。
決勝を決めたのはエース・Dietrich
決勝のTexas戦も最後の1試合までもつれる総力戦に。最終的に、2026年のACC最優秀選手(ACC Player of the Year)に輝いたNo.1のDylan Dietrichが、TexasのSebastian Gorznyを第3セット6-4で振り切り、優勝を決定づけました。エースが最後にチームを勝利へ導く、絵に描いたようなフィニッシュでした。
2026年のD1チャンピオンシップの男子ドロー

男子チャンピオンシップの決勝の最終セットの様子
【女子】Texas A&M、3年で2度目の頂点|開催校ジョージアも撃破
女子も第4シードのTexas A&Mが主役に。第2シードAuburn(オーバーン)を4-1で破り、2024年に続く3年で2度目の全米制覇を成し遂げました。決勝は強豪同士のオールSEC対決となりました。
接戦を勝ち抜いたタフな道のり
- 準々決勝:Texas A&M 4-3 North Carolina(第5シード)
- 準決勝:Texas A&M 4-3 Georgia(第1シード・開催校)
- 決勝:Texas A&M 4-1 Auburn(第2シード)
Texas A&Mは、第5シードのNorth Carolinaに4-3、続く準決勝では地元の大声援を受ける開催校で第1シードのGeorgiaにも4-3と、いずれも紙一重の死闘を制して決勝へ。対するAuburnは準決勝で第3シードOhio Stateを4-1で退け、危なげなく勝ち上がっていました。
決勝を決めたのは6番手・Smetannikov
決勝は、No.1とNo.2のシングルスがいずれも第3セットにもつれる緊迫した展開に。そんな中、No.6のDaria Smetannikovが第1セットを落としながらも4-6, 6-2, 6-4と競り勝ち、チームに4点目をもたらして優勝を決めました。下位シングルスの粘りが勝負を分ける、団体戦らしい結末でした。
2026年のD1チャンピオンシップの女子ドロー

女子チャンピオンシップの決勝の様子
チャンピオンシップで活躍された日本人選手
日本人男子選手
アリゾナ大学(Arizona Wildcats):ジェイ・フレンド(Jay Friend)選手
- 今季の活躍: アリゾナ大学のエース格としてチームを牽引。全米トップクラスの選手を相手に白星を重ね、個人戦でもNCAAの強豪を相手に素晴らしい戦いを見せました。
イリノイ大学(University of Illinois):三好 健太(Kenta Miyoshi)選手
- 今季の活躍: 名門イリノイ大学の主力として、今シーズン圧倒的な勝率を誇り、チームのD1本戦上位進出に大きく貢献。
日本人女子選手
UCLA:クロスリー 真優(Mayu Crossley)選手
- 今季の活躍: ジュニア時代から世界で活躍してきた実力者。名門UCLAの上位シングルスを任され、チャンピオンシップのトーナメントでも、サンディエゴ、アリゾナ、ジョージア戦のシングルでは危なげない快勝で活躍されました。
ノースカロライナ大学(UNC):加治 杏渚(Ange Kajuru)選手
- 今季の活躍: 全米最強の一角であるUNCの核として大活躍。ダブルスでの強さは全米トップ級であり、シングルスでも抜群の安定感を誇りました。
クレムソン大学(Clemson University):奥脇 莉音(Rinon Okuwaki)選手
- 今季の活躍: 強豪クレムソン大学の主力としてタフなカンファレンス(ACC)を戦い抜きました。
オハイオ州立大学(Ohio State University):西野菜穂(Nao Nishino)選手
- 今季の活躍: 激戦のBig Tenカンファレンスに所属するオハイオ州立大で、着実に白星を積み重ねました。
カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley):虫賀 茉央(Mao Mushika)選手
- 今季の活躍: 双子の虫賀姉妹としても知られる茉央選手。名門Cal(カル)の強力なラインナップの中で、持ち前の攻撃的なテニスを展開。シングルス・ダブルスともにチームのポイントゲッターとして存在感を示しました。
カンザス大学(University of Kansas):久保 杏夏(Kyoka Kubo)選手
- 今季の活躍: カンザス大学のトップシングルスとして奮闘。元プロも多く混ざるBig 12カンファレンスの猛者たちを相手に、堂々たる戦いぶりでした。
まとめ
2026年のNCAA D1団体選手権は、男女ともに第4シードが頂点に立つという、波乱とドラマに満ちた大会となりました。男子はVirginiaがエース・Dietrichの活躍で7度目の戴冠、女子はTexas A&Mが下位シングルスの粘りで3年ぶり2度目の優勝。いずれも「団体戦の面白さ」が凝縮された熱戦でした。海外ジュニアテニス情報ナビでは、今後もカレッジテニスの最新の戦いを追いかけていきます。



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